第16回ホノルルフェスティバル
平和の祈りパネル展開催報告
会期:2010.3/12日(金)〜3/14日(日)
■会場:ハワイ・コンベンションセンター1801 Kalakaua Avenue HNL
■主催 : ホノルルフェスティバル財団
■陽気で奥深い文化を持つハワイ
年間数百万人もの旅行客を受け入れているハワイは、気軽に誰でも遊びに行けるリゾートアイランドというだけでなく、古い伝統や文化を大切に伝え続けているという奥深い面も併せ持っています。そんなハワイの奥深さに魅力を感じる人々も増えてきつつありますが、ハワイの神話や歴史について日本語で学ぶことのできる機会はまだまだ少ないのが現状です。最近では神話の世界をもとにハワイを旅するスピリチュアル・ツアーなども多く、カメハメハ大王のハワイ統一の舞台「プウコホラ・ヘイアウ」、マナ(神が持っている力の一種)が湧くパワースポット「ワイピオ渓谷」、「月の女神ヒナ」と「恐竜クナ」が戦ったボイリング・ポット&虹の滝、そして「火の女神ペレ」の聖地キラウエア火山国立公園などを訪問するツアーが人気を博しています。
そして、ハワイが人々を惹きつける魅力は何と言っても、温暖な気候と明るくリラックスしたハワイの人々。史上初めて日本を訪れた外国の国家元首であり、フラの復活などハワイ文化の保持にも熱心だったというカラカウア王が、のんきな性格で「メリー・モナーク(陽気な君主)」として人気があったといいますから、きっと今もそんなハワイ人気質は受け継がれているということなのでしょう。ハワイはリゾートにも文化にも恵まれた、たいへん珍しい島なのです。
■ホノルル・フェスティバルがスタート
3月12日、ワシントン・プレイス(州知事公邸)にてハワイ州知事主催昼食会が行われた後、ホノルル市庁舎ではホノルル市長主催歓迎レセプションが行われました。弘前ねぷた制作運行有志会による勇壮なパフォーマンスのあと、来賓によるスピーチ、ホノルル市議会からホノルル・フェスティバル財団へ感謝状、ホノルル市のジェイ・イシバシ様から永年参加者へ感謝状が贈られ、同フェスティバルのさらなる発展を誓い合いました。
以下に、ホノルル市長主催歓迎レセプションにおける来賓のスピーチの要約を掲載いたします。
1.ホノルル市長ムフィ・ハネマン様
ホノルル・フェスティバルは私にとってたいへん大切なものです。このフェスティバルが始まった頃、私はホノルル市議会のメンバーでしたが、2005年に市長になり、毎年、大きくなり成長し育って行くこのフェスティバルを楽しみに見続けて来ました。これまで協力してくださった方々に厚く御礼を申し上げます。そして、遠く日本からわざわざこのホノルル・フェスティバルに参加してくださる日本の“友”がいることをたいへん嬉しく思っています。このフェスティバルが、今年もさらに魅力ある最高のものになることを期待しています。さきほどKONISHIKIさんにも会いましたが、彼もこのフェスティバルを楽しみにしています。
2.ホノルル副市長カーク・コードウェル様
昨日、ホノルル市と姉妹都市である広島の方々とお会いし、たいへん有意義な時間を過ごしました。日本とハワイの関係はカラカウア王朝までさかのぼり、その当時から多くの移民を受け入れてきた歴史があり、たいへん深いつながりがあります。このホノルル・フェスティバルが16回目を迎えることができたのも、関係者の方々、日本から参加いただいた方々のお陰と考えています。今回もたいへん多くの方々が参加されていますが、各会場、パレードなどで皆様にお会いできることを楽しみにしています。どうかこのホノルル・フェスティバルを楽しんでください。
3.ホノルル・フェスティバル財団理事長 辻野啓一様
ハワイの方々にとってこのホノルル・フェスティバルというものが重要であることを感じております。今年のテーマは「次世代へのかけはし」ということで、改めて様々な文化の坩堝であるホノルルの魅力を感じています。このフェスティバルは4つの会場、つまり、ハワイコンベンションセンター、アラモアナセンター、ワイキキビーチウォーク、ワイキキショッピングプラザですが、エネルギッシュなパフォーマンスや展示を楽しんでください。最終日にはハネマン市長も参加されるグランドパレードも行われます。この第16回ホノルル・フェスティバルを支えてくださっている皆様に感謝の意を表したいと思います。
■多様化するホノルル・フェスティバル
ホノルル・フェスティバルは、日本各地のお祭りをはじめ、文化・芸能、武道・スポーツなど様々な交流を通じて日本とハワイの交流を更に深めることを目的にしており、また、民族や世代をこえた交流の輪を広げ、日本とハワイ、ひいては環太平洋諸国との親善の輪をより大きく幾重にも作り、世界平和に少しでも貢献しようというイベントですが、第16回を迎えた今回も、ハワイの方々には世界の様々な文化に接する機会となり、外国からの訪問者にはハワイの国際色豊かな多民族社会文化と知恵を学べる機会となりました。
ハワイ・コンベンションセンターでは、12日、地元オアフ島の学校の生徒を招いての「エデュケーショナルスクールツアー」が開催され、世界の文化を実際に体験してもらいました。日本のお祭りと神輿に込められた日本人の思いや歴史、和太鼓演奏、オーストラリアの原住民アボリジニの楽器と踊り、アラスカ原住民の衣装や楽器、ダンスなどの説明とパフォーマンスが披露され、有意義な時間となりました。
クラフトフェアには、日本とハワイを中心に100店以上のクラフトブースが出展し、ハワイアンキルトや日本工芸、ハワイ産の商品、クラフトなどの展示・販売が行われ、フラワーアレンジメントや絵手紙作りのような体験コーナーもずらりと並びました。その中の一画にはアニメコーナーもあり、ゲームやメイドカフェと言った若い世代の人たちが集まるスポットもありました。
縁日コーナーでは、金魚すくい、ヨーヨー釣り、射的、綿あめなどの日本のお祭りの夜店を体験できるものが勢揃いしましたが、大人と子供が一緒に楽しめる縁日は日本が誇れる良い文化の一つといえるでしょう。
また、パフォーマンスステージの会場はハワイコンベンションセンターだけでなく、アラモアナセンター、ワイキキビーチウォーク、ワイキキ・ショッピングプラザなど広範囲に渡りました。三味線や大正琴、大人数でのエイサー太鼓、ハワイアンミュージック、フラ、などにその内容は多岐に渡り、人々は吸い寄せられるように集まり、拍手と歓声で盛り上がりました。パフォーマーたちの活き活きとした表情とこの上ない笑顔は見る人を幸せな気持ちにさせ、競いあうものではない、文化交流の素晴らしさを感じさせてくれました。
13日夜行われた「親善の夕べ」では、ハワイの有名シェフの料理と各地域の音楽やダンスを通して楽しいひとときが過ぎました。14日にワイキキ/カラカウア大通りで行われたグランパレードは、ホノルル市長やマーチングバンド、環太平洋の各国のパフォーマーによる見応え十分のダンスや演技に沸きました。
■ 強烈な印象を残した平和の祈りパネル展
パフォーマンス・ステージや体験型ブースが大半を占める中、平和の祈りパネル展は異色の存在となりました。遠くからでもわかる独特の雰囲気と一枚一枚のパネルが訴える内容の深さで、多くの来場者が注目しました。
800枚を超える詩歌パネルは昨年暮れから今年1月にかけて開催された「沖縄慰霊文学祭」と同タイプのオクタノルムに展示。体格の大きなハワイの方々に考慮して、各パネルは日本国内よりも多少高め設置されましたが、本展用に新たに制作されたパネルは詩歌の英訳をメインとしたデザイン、そして、沖縄慰霊文学祭に出品されたパネルには英訳キャプションを添付して展示しました。会場内には多くの日本人がいたにも関わらず、本展に関心を寄せた人の大部分はハワイの人々。日本語がわからない彼らが日本の詩歌に興味を持ち、理解するために英語訳とイメージ写真はたいへん重要ですが、出品作品の1つ1つが1人でも多くの来場者に理解してもらえるよう、スタッフも努めました。また、会期中には、本展にご協力いただいたハワイ在住の俳人スーザン・マリー・ラ・ヴァレーさん、ホノルルの風紋短歌会とハワイ潮音詩社の皆さんにもご来場いただき、貴重なご意見をいただくことができました。
■ 来場者の声
「出展者の方に会えて嬉しかった。私は日本語を勉強しているので、これからも頑張ります」
「写真が美しい。アメリカでは作れないパネル。販売しないのは残念」
「詩歌と写真がうまく調和している。たくさんあるが、飽きない」
「私は日本について、雑誌やテレビで伝えられることしか知りません。今、学校の授業で日本語を詳しく教えてもらっていますが、今日の経験は役立つと思います」
「初めて来ました。16回目とは知りませんでした。これからも素晴らしい詩歌展を続けてください」
「私の両親は戦争を経験した。しかし、私たちはこのように友好関係を続けている。言葉にするのは難しいが、忘れてはいけないことだと思う」
「とてもリアルに、日本人の感情が伝わってくる。日常生活が語られており、広く学ぶことができた」
「平和のありがたさを感じる展覧会で、とても驚きました」
「孫について、ついつい詠んでしまう気持ちわかります。優しい視線で家族を見つめる、幸せな時間が伝わってくる作品が好きです」
「モノクロ写真が好き」
「参加できて幸せです。日本で活躍なさっている方々とご一緒させていただけるだけで夢のようで、これからも短歌を続ける張り合いが出ました」
■ 最後に
本展の成功を収めることができたのは、ひとえにご参加頂きました日本人作家の皆様方のお陰であることは申し上げるまでもございません。心より感謝申し上げます。今後とも皆様方のさらなるお力添えを賜りますようお願い致しますと共に、皆様のご発展を心よりお祈り申し上げます。
(ホノルル・フェスティバル/特設◎平和の祈りパネル展実行委員会)
■ 参考
Mysterious Hawaii ハワイの神話と伝説 http://www.legendaryhawaii.com/
HONOLULU FESTIVAL http://www.honolulufestival.com/jp/